じゅごんの見物日記

アナログな日記帳だとがたまる一方なのでブログで日記書くことにしました。

《真摯さ》ってなんなんだろう

恋愛IQの話の前に

今日の朝方、ある小説で涙して「真摯さ」というものを

何か強く感じたので、メモしておきたい。


朝方読み終えた作家さんの名前は村田沙耶香さん。

この方は ちょっと前の芥川賞を「コンビニ人間」で受賞されたかただ。 

私は小説を滅多に読まないので、そういう賞の情報でしか作家さんを知ることはない。

でも その賞きっかけで彼女の本を読もうと思ったわけではなかった。

 

正月に、BS「ご本だしときますね」という番組にこの村田さんが出ていた。

いろいろな作家とオードリーの若林が集うトークバラエティだ。

いろいろな作家さんとお話をしている村田さんはちょっと変わったオーラを持った人で

発言することもちょっと妙で、

発言するたびに周りがちょっと不思議な空気になる。

 

私は根っからの僻み屋なので それをみて

「あ〜〜注目されようと思って、変なこと言って〜〜〜〜めだちだがりやだな〜」
と軽く笑っていたのだった。

 

その後本屋で「コンビニ人間」が平積みされているのをみて

「あ、あの女の人のか。どんな内容書く人なんだろう」と

半ばひやかしながらあらすじを見た。

 

あらすじを見るや否や、わたしはそれを すぐにレジに持って行った。

家帰ったらすぐ読もう!!と思って急いで家にかえる。

 

家に着くと一気に読んだ。

本はもともと文字を読むのが面倒できらいなのだが一気に読めた。

 

私はいつもビジネス書は読むが小説は読まない主義だった。

だって役に立たないから。

ビジネス書は方法がいっぱい載っている。

たとえその方法を実際にできていないとしても

知ったというだけで 自分はちょっとすごく頭が良くなったような気がしていた。

言いたいことも「7つのルール」とか「44の法則」とか数が決まっていて明確。

読む意味があるのは啓発本だけだろうとおもって

人の心情をずっと書き続ける小説に「読む意味」をみいだせなくて全く読まなかった。

 

でもこの日、本屋で買って勢いよく読み終えた本はちょっと自分の中の感情が違って

「あ!わたしだ!わたしがなやんでいることだ!」

と、強い共感を感じた。


自分の真意なんて人に言えない。

でもこの本を読んだときに「わたしみたいにひといるんだ!」とおもって

自分のことのように必死に読んだのだ。

 

もしかして・・・小説って面白いのかもしれないと思わせてくれた一冊。

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

 

 

 

この本を読んでからもうちょっとこの村田さんの書く女子に共感を持ちたくて

共感どころを探したくて さがしたのが

今日 明け方まで一気に読んだこちらの作品だ。

 

 

 

本で泣くなんてほぼないのだけど

すごく泣ける本だった。

あらすじの過激そうな雰囲気が気になって買ったが

過激な内容とかそういうのではなくて、すごく気持ちがわかるお話で、

自分が中学生のときによめていたらいいのにと思った。

 

朝方読み終えてからお話そのものに感動もした上に

これを書いた村田さん自身にもすごく感動した。

この本をずっと書いていたなんて、こんな心を抉られるような心情を書き続けるのって

本当に辛かっただろうな、痛かったんじゃないのかな・・と思うと涙が出た。

なんだか 村田さんが痛みで叫びながら切り落とした自分の肉片みたいなものを

見せつけられたような感じがするくらい 生々しく 切ない内容だった。

 

その生々しい切なさとか認めたくない卑怯な心とかそういったものを

適当に流すとこなく 覚悟して受け止めて凝視して丁寧に丁寧に書いている感じ、

そこで 『真摯さ』というものをすごくおもった。

 

真摯さってなんなんだろう。

どうしてわたしには真摯さがないのだろう。

すべてから逃げているからだろうか?でも逃げるべき何かもないような気すらする。

真摯さってなんなんだろう。なにを受け入れればいいのだろう。

 

朝方 この本を読み終えてからしばらく考えていた。

毎日心にぽっかり穴が空いているような、

ゆっくりと物体としての自分の消滅をただただ感じて生きていくような

毎日そんな枯れたような心になっているのは真摯さがないのかもしれない。

 

姑息さのない 真摯さをもったひとに私はなりたい。

 

 

ではでは。